車やバイクが好きな方なら、いつかはガレージハウスを建てたい!と夢見ますよね。
休日に愛車のメンテナンスをしたり、磨き上げた車体を眺めながらの一服、最高のひとときです。
車が主役のような家なので、生活するには不便な事もありますが、インナーガレージがあれば雨が降っても濡れない、防犯上安心できるなど実用性のメリットもあります。
最近では、自社のラインナップにガレージハウスを加えるハウスメーカーさんも増え、ガレージハウスが持つ問題点を抑えた家造りが出来るようになりました。
また、20坪程の土地で一階をガレージ、二階に2DK程の居住空間を間取りしたシンプルな構造で、比較的低予算で建てられるガレージハウスもあります。
そこで、実際にガレージハウスを建てる際に考慮しなければいけない事をいくつか考えてみましょう。
ガレージハウスを建てる前に考える
一階のインナーガレージには大きな開口部が出来るので、二階以降の建築物を支えるための強度が必要です。
そのためには耐力壁を使ったモノコック構造ではなく、柱や梁の骨組みで構造を作るラーメン構造での建築工法を検討する必要があります。
また、木造やコンクリートなどの建築素材も強度に大きく影響するため、工法と素材にノウハウがある施工業者の協力が不可欠です。
一般の建物にはないガレージハウスの大きな特徴として、特に重要となるのが換気性能です。
車やバイクから出る排気ガスが室内に充満すると、中に住む住民の生命に関わります。
そのため、ガレージ内では暖機しないなどのルールの徹底も重要ですが、ダクトと換気扇を組み合わせた強制的に換気できるシステムと、常に自然換気が出来るシステムの両方を検討する必要があります。
これはガレージ内の湿度により発生するカビの予防や、排気ガスに含まれる煤による汚染の対策にもなります。
そして、開口部が大きいインナーガレージと居住空間の間には、じゅうぶんな気密性と断熱性を持たせる必要があります。
空調設備がなければ、ガレージ内は外気温に近い温度になり、そこに面する居住空間の快適性に大きな影響を与えます。
ガラス越しに車が見える様にするのであれば、そこには断熱ガラスを採用したり、二階の床下に断熱材をしきつめ床暖房を設置するなどの工夫が必要です。
ガレージハウスを建てるのにかかるコスト
では、ガレージハウスを建てるのに一体いくらぐらいのコストアップになるのでしょうか。
単純に普通のの建物で坪単価70万程の予算であれば、車一台分の5坪を加算して300万~400万円程のコストアップとなりますが、上記に述べたガレージハウスならではの工法や設備次第では思わぬコストアップもあります。
ただ、賃貸で月に1万円でガレージを借りたとしても年間12万円はかかりますので、長期的には同じくらいの費用が発生します。
車やバイクと生活する夢をそのまま具現化したものがガレージハウスです。
もし、本格的にガレージハウスを建てたい!と思われたら、まずは経験豊富な施工業者を見つけ、あなたの夢を語って見ましょう。