2016年12月14日に発売されたトヨタのコンパクトSUV「C-HR」。
コンセプトカーがそのまま街中に登場したかのような個性的なデザインが特徴です。
開発コンセプトの「カッコと走り」が全面に感じとれる印象があります。
エンジンのラインナップはシンプルで
- オーリスでおなじみの1.2ℓ直噴ターボ
- プリウスと共通の1.8ℓハイブリットシステム
の2本立てです。
駆動系はFFと4WDがあり
- ガソリン車は4WDのみ
- ハイブリット車はFF車のみ
の設定となっている。
ネット上の口コミでも話題となっている新車の価格設定だが、251万円~290万円とコンパクトSUVとしては高め。
そんな欠点や批判的なコメントが多いC-HRの燃費性能と中古市場の価格についてリサーチしてみました。
※「2017年国産&輸入最新SUVのすべて」参照
基本スペック
全長4.36m×全高1.55~1.57m×全幅1.8m
最高出力 | 98~116ps |
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燃費(JC08モード) | 15.4~30.2km/L |
駆動方式 | 4WD/FF |
排気量 | 1196~1797cc |
乗車定員 | 5名 |
新車価格 | 251.6〜290.5万円 |
※JC08モードとは
燃費測定方法の一つで、2013年3月以降に生産された車はJC08モード燃費で統一されている。
新車カタログなどに載っているこの数値ですが、実燃費はほぼ下回ると思っていいです。
あくまで参考程度に捉えるのが良いでしょう。
全車標準で安全装備などの「トヨタ セーフティ センスP」が装備されているとは言え、新車価格は高めです。
※Toyota Safety Sense P(トヨタ セーフティ センスP)とは
①プリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機能付衝突回避支援型)
②レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)
③オートマチックハイビーム
④レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付/全車速追従機能付)
この4つの先進的な安全機能をパッケージ化している。
サイズや装備、性能などを考えると国産コンパクトSUVでも割安に思えると言われているがライバル車の「ホンダ ヴェゼル」と価格だけを比較するとヴェゼル側に軍配が上がりそうです。
中古市場での状況
中古車はどのくらい出回っているのか、大手中古車サイトの2社を参考にリサーチしてみました。
発売が2016年12月とまだ新しいだけあって、走行距離が低い中古車がズラリとある状況です。
おそらくディーラーの新古車や試乗車として使われたC-HRが多いのではないでしょうか。
A社
- ハイブリットG 161台
- ハイブリットS 51台
- ガソリンG-T 126台
- ガソリンS-T 27台
B社
- ハイブリットG 136台
- ハイブリットS 36台
- ガソリンG-T 107台
- ガソリンS-T 29台
現在はこのような結果でハイブリット車が少し多く流通し、グレードはハイブリット、ガソリン車ともに「G」系(上位のグレード)の方が多いようです。
C-HRの中古相場
C-HRの中古車平均価格293.9万円と安いとは言えない金額となっている。
ほぼ新車同様の中古車が流通しているのでこのような結果ではないでしょうか。
グレードやオプション、ボディカラーは選べないが自動車重量税が免除や購入した年度の自動車税が免除となり安く購入するチャンスでもある。
今のところ新車とほぼ変わらない価格の中古車しか出回っていない状況で、価格が下がるには1~2年ほど待つ必要がありそうです。
C-HRの燃費性能
コンパクトSUVの中でクラストップと言われるC-HRの実燃費は実際のどうなのか、価格.comのレビュー・評価で調べてみました。
クラストップとはおそらくC-HRのハイブリット車の燃費を指しているようです。
C-HRの燃費に関するレビュー・評価の投稿数が少なく、ハイブリット車の実燃費については1件のみでした。
「スムーズに流れる国道で通勤に使用して25km/L程度。」
少し頼りないデータの数ですが、この25km/Lをホンダのヴェゼル・ハイブリット(実燃費平均18.28km/L)と比較するとC-HRの方が燃費は良い結果となる。
C-HRのガソリン車の実燃費は街乗りで11~13km/Lという意見がちらほらあり、こちらは少し参考になりそうです。
満足度 3.44点
まとめ
ライバル車と性能や装備を考慮して比較すると、どうしても価格に割高感が出てしまう。
中古の購入は新車販売が落ち着いて値引き拡大されるのを待つのが得策かもしれない。