スポーティーなスタイリングとTNGAプラットホームがもたらす高い安定性で、発売後も高い注目を集めているカローラスポーツ。
楽しい走りにこだわったというカローラスポーツの走行性能を、同メーカーのヴィッツと比較をしてみました。
カローラスポーツとは

画像:トヨタ
カローラスポーツは2018年の6月にデビューしたばかりのハッチバック型乗用車です。
これまで「オーリス」として販売されていたものにカローラシリーズに統合する形で販売されました。
往年の名車である「カローラFX-GT」を彷彿とさせるデザインは、販売されたばかりにも関わらず多くの人気を集めています。
カローラスポーツのスペック
ガソリン車トップグレードG”Z”のスペックです。
- 車両重量 1,340kg
- 燃費 18.0km/l(JC08モード)
- 全長 4,375mm
- 全幅 1,790mm
- 全高 1,460mm
- ホイールベース 2,640mm
- エンジン種類 直列4気筒
- 使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
- 総排気量 1.196L
- 最高出力 116PS/5,200~5,600rpm
- 最大トルク 18.9kgf・m/1,500~4000rpm
- 燃料タンク容量 50L
- 駆動方式 FF(前輪駆動)
以上、簡単にですがこのようなスペックとなっています。
1,340kgの車両重量に116PSの出力を持つカローラスポーツは、決して高い性能とは言えませんがパワーを使い切って楽しむことができるつくりとなっています。
カローラスポーツの走行性能
価格ドットコムにて試乗した人の声には、サスペンションが固くてボディ剛性感が高く、ワインディングなどの山道でも楽しい走りができるとの声が上がっています。

画像:トヨタ
実際、ダブルウィッシュボーン式サスペンションという、レーシングマシンでも採用されているサスペンションがカローラスポーツにも採用されています。
ヴィッツとは

画像:トヨタ
ヴィッツのデビューは1997年。
先代にあたるスターレットの事実上の後継車で、海外ではヤリスという名前で発売されています。
また、2000年10月にはスポーツグレードであるRS、現行モデルではRSに代わるGR SPORTが発売されるなど、走りを意識した車であることも事実です。
本記事ではこのGR SPORTについて触れていきます。
ヴィッツのスペック
ヴィッツGR SPORTのスペックはどのような感じなのでしょうか。
現行のヴィッツGR SPORTのカタログデータをご紹介します。
- 車両重量 1,030kg
- 燃費 17.2km/l(JC08モード)
- 全長 3,975mm
- 全幅 1,695mm
- 全高 1,500mm
- ホイールベース 2,510mm
- エンジン種類 直列4気筒
- 使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
- 総排気量 1.496L
- 最高出力 109PS/6,000rpm
- 最大トルク 14.1kgf・m/4,000rpm
- 燃料タンク容量 42L
- 駆動方式 FF(前輪駆動)
以上がヴィッツGR SPORTのスペックとなります。
カローラスポーツと比較すると、出力やトルクは抑えられていますが車両重量がカローラスポーツよりも310kg軽く、軽さを活かした軽快な走りをすることが可能です。
ヴィッツの走行性能
ヴィッツGR SPORTにはトヨタ公式のチューニングメーカーGAZOO Racingが手掛けた専用のサスペンションを装備しており、更にタイヤにはブリヂストンが開発したスポーツタイヤのポテンザRE050Aを履いており、1,030kgの軽量な車重と相まって軽快な走りを演出します。

画像:トヨタ
サスペンションの味付けとしては、しなやかな硬さでサーキットは勿論、街乗りでも不快感はなく乗りやすい味付けとされています。
まとめ
カローラスポーツとヴィッツGR SPORT、どちらも走りを意識した車で走行性能も通常の車より高いですがカローラスポーツはヴィッツよりも出力、トルク共に高く車重は少し重めで、ヴィッツGR SPORTは出力やトルクはカローラスポーツよりも控えめであるものの車重が軽く軽快な走りが出来ます。
より軽快な走りを楽しみたい方はヴィッツGR SPORTを、パワーに任せた走りを楽しみたい方はカローラスポーツといった選び方がおもしろいのではないでしょうか。