新型CR-Vのガソリン車では3列シート7人乗りの設定があります。
近年、ミドルサイズSUVのおいても7人乗りモデルの採用が増加傾向にあります。
そこで今回、新型CR-V7人乗りモデルの価格やサイズはどんなものなのか、ライバル車と比較を交え、まとめてみました。
新型CR-V7人乗りのスペック

画像:ホンダ
ホンダの新型CR-Vには、5人乗りに加えて7人乗りも選択肢に用意されています。
グレードはEXを始めとして、EX・Masterpieceとハイブリッド仕様のEXや、同じくハイブリッドのEX・Masterpieceがあります。
この内、ハイブリッドEXとハイブリッドEX・Masterpieceは5人乗りのみなので、実質的に7人乗りはEX系(ガソリン車)に限定されます。
EX系のパワードレインは両方共に1.5Lターボと無段変速ATの仕様で、価格帯はいずれも300万円から400万円となっています。
EX
- 〈FF/7人乗り〉:3,421,440円
- 〈4WD/7人乗り〉:3,637,440円
EX・Masterpiece
- 〈FF/7人乗り〉:3,814,560円
- 〈4WD/7人乗り〉:4,030,560円
全グレードに共通するボディサイズは全長4605mm、全幅1855mmで全高は1680から1690mmの間です。
全体的に大型化しているので、従来の2016年モデルと比べるとやや大きめの印象が与えられます。
一方ではホイールベースは2620mmから2660mmに、車両重量は1460kgから最低でも1520kg、最高だと1700kgに増えています。
これは7人乗りが想定された結果で、新型CR-Vではスペックだけでも大幅に変わっていることが窺い知れます。
ボディの色は全部で6種類あって、シートは3種類と選べる組み合わせが楽しめます。
新型CR-V7人乗りとエクストレイル(7人乗り)を比較

画像:ニッサン
新型CR-Vとエクストレイルの7人乗りを、ローグレード同士で比較すると、様々な違いや魅力が見えてきます。
ハロゲンヘッドライト搭載のエクストレイルに対し、新型CR-VはLEDヘッドライト搭載で進化が見え隠れします。
新型CR-Vはカーナビを標準装備ですが、エクストレイルはオプション扱いなので、その点からして違います。

画像:ホンダ
また、新型CR-Vは電動パワーシートを採用していますが、エクストレイルはマニュアルシートですから、こういった細かな使い勝手で差が付くでしょう。
シートの快適性はシートヒータの違いにもあって、新型CR-Vにはカーナビと同様に標準で搭載されますが、エクストレイルはなしなので寂しいところです。
音響面では、新型CR-Vの8スピーカーにエクストレイルの4スピーカーと、数だけでも単純に差があります。
実際のところは聞いてみなければ分かりませんが、装備の差を比較してこれほどまでに違いがあれば、出てくる音の美しさや迫力も大きく異なると考えられます。
安全装備は全面的に新型CR-Vに軍配が上がるので、家族や友人達とワイワイドライブするなら、隙がなく安心して乗れる新型の7人乗りが狙い目となるでしょう。
ボディの質感やエンジンにも期待が掛かりますから、期待値だけでもエクストレイルとは大きな差があります。
価格だけを比較すると若干、新型CR-V高くなっています。
CR-V 7人乗り
- 342万円~403万円
エクストレイル 7人乗り
- 262.1万円~348万円
新型CR-V7人乗りとCX-8(7人乗り)を比較

画像:マツダ
CX-8は全長が4900mmと、4605mmの7人乗り新型CR-Vに比べてかなり大きめの車両サイズです。
全幅は1840mmなのでややCX-8が優位ですが、全高は1730mmもあるので、全体的に大きく重心も高い印象です。
重量を比較してみると、新型CR-Vは1520kgから1700kgの間ですが、CX-8は更に上回る約1800kgなので燃費が気になってきます。
燃費は新型CR-Vがハイブリッドでリッター25.8km、ガソリン車だと同じくリッターあたり15.8kmと公表されています。
CX-8はクリーンディーゼルで17kmの燃費ですから、新型CR-Vの中間といった性能だといえるでしょう。
この比較は安価なグレード同士で比べたものなので、CX-8の約320万円という価格は無難なところです。
新型CR-Vは342万円~ですから、購入を検討する際は、金額よりもスペックの差をどう考えるかが重要となります。
CR-V 7人乗り
- 342万円~403万円
CX-8 7人乗り
- 320万円~419万円
新型CR-V、CX-8ともに7人乗りを用意しているので、直接的に競合する車種同士となっています。
ボディデザインやシートの質感に乗り心地など、他にも差がある両者なので、より詳しく比較して検討を行う必要があるでしょう。
新型CR-V7人乗りとアウトランダー(7人乗り)を比較

画像:ミツビシ
アウトランダー7人乗りのサイズは、全長4695mmに全幅1810mm、全高が1710mmとなっています。
新型CR-Vと比較して大きな違いはないので、お互いを直接的に見比べても、大きさで差が付くことはないでしょう。
重量はアウトランダーが1480kgから1570kgとなっているので、やや新型CR-Vよりも重めですが、それでも気になる差とはならないです。
ただ、燃費はアウトランダーが約14~16km止まりですから、ハイブリッドの新型CR-Vと比べてしまうと、アウトランダーは苦しい傾向です。
アウトランダーの燃費(JCO08モード)
というのも、あまり燃費の良さをアピールしている車種ではなく、他の点で勝負している車なので、燃費のみを直接的に比較するのは無理があります。
エクステリアの質感や居住性の高さに、積載と収納はアウトランダーも健闘していますから、そういったところは良い勝負ができるものと思われます。
乗り心地や走行性能に関しても、アウトランダーは近年注目が集まっている傾向ですし、価格を考慮すれば納得できると評価されています。
CR-V 7人乗り
- 342万円~403万円
アウトランダー 7人乗り
- 226.9万円~335.6万円
何より、現行モデルのベースは2012年の登場なので、最新の車種と比べて劣る点があるのは当然でしょう。
むしろここまで健闘しているわけですから、ライバル車として相応しい相手となります。
まとめ

画像:ホンダ
手堅くまとめてきた新型CR-Vには、競合するライバルが数多く、激戦区に挑戦を挑む形での登場です。
注目度の高さ故に、消費者の厳しい目線で評価されますが、今まで築き上げてきた実績を揺るがすことのない安定感があります。
久しぶりのフルモデルチェンジなので、期待感がとても高まっている中での登場ですし、着実な進化を遂げているようなので一安心です。
最終的な評価が固まるのはこれからでしょうが、既に良い反応が沢山あるので、今から購入を検討する人にとっても現実的な選択肢となるでしょう。
これまでCR-Vに乗ってきた人も、新型はまた違った魅力を見せてくれますから、比較したり検討してみるだけの価値があるはずです。
魅力的なボディデザインに、必要なスペックと余裕のある居住性、その絶妙なバランスを持って生まれたのがこの新型CR-Vだといえます。