2017年12月の登場以来、セールス好調のマツダ・CX-8。
CX-8は、大人の落ち着きと上品なさを感じさせる新しスタイルのSUVです。
今回は、日本に再復帰した話題の新型CR-VとCX-8を比較し、それぞれの特徴とおすすめのポイントを解説したいと思います。
価格を比較
CR-V | CX-8 | ||
---|---|---|---|
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | ディーゼル |
価格 | 5人乗り(FF・4WD) 323万円~380.7万円 7人乗り(FF・4WD) 342.1万円~403.1万円 | (FF・4WD) 378.4万円~436.1万円 | (FF・4WD) 319.7万円~419万円 |
新型CR-VとCX-8は、競合するライバル同士なので、何かと比較されたり検討候補にあげられます。
価格も比較の際の重要なポイントで、どちらが費用対効果に優れているかなど、様々な角度から比べられる傾向です。
新型CR-Vの価格帯は、7人乗りのFF車だと約340万円から403万円の間で、CX-8は約320万円から400万円となっています。
新型CR-Vは最低価格が20万円ほど高めですが、上限は逆に抑えられていますから、最上位グレードを選択する際にお得だといえます。
逆にCX-8は一番下のグレードがお得な一方で、最上位グレードは新型CR-Vよりも高めです。
両者共に競合する車種ではありますが、微妙に差があるのも事実なので、予算が限られ少しでもお得に買いたい人にはCX-8に軍配が上がります。
新型CR-Vはこれまでよりも値段が高くなった印象ですが、その分品質や魅力もアップしていますから、決してマイナスではなくむしろ妥当です。
総合的な仕上がりだと新型CR-Vに分がありますから、購入後に損をしたと感じる恐れはないと考えられます。
最下位のグレードは、あくまでも入門向けのベースモデルの位置づけなので、オプションを付けたりすると結局は予算が多く必要となります。
それなら最初から上のグレードを目指すのが合理的ですし、最上位グレード同士の比較なら、新型CR-Vがお得で充実感も十分です。
サイズを比較
CR-V | CX-8 | |
---|---|---|
全長(mm) | 4,605 | 4,900 |
全幅(mm) | 1,855 | 1,840 |
全高(mm) | 1,680(4WD:1,690) | 1,730 |
車を選び購入を決めるとなれば、物理的なサイズも見逃すことのできないポイントです。
全長は新型CR-Vが4,605mmで、CX-8は4,900mmと数字の上でも明らかな差があります。
この数字は、小回りやカーブのフィーリングに影響しますから、実際に見たり乗って比較を行うことをおすすめします。
約300mmの差は思いの外大きく、見た目の印象にも関わってくる部分なので、無視することは不可能だといえるでしょう。
全幅は前者の新型CR-Vが1,855mmで、CX-8の方は1,840mmと差は小さく限定的です。
全高で比較してみると、新型CR-Vは1,680mmですが、CX-8では1,730mmと違いが明らかになります。
新型CR-Vの4WDモデルは1,690mmなので、それだと差は縮まりますが、それにしてもCX-8のサイズは全体的に大きめです。
5ナンバーミニバンを上回る大きさと、LLサイズのミニバンに迫るスケールなので、見た目のインパクトは大です。
逆に車内の居住性には余裕がありますから、その点ではメリットがあると思われます。
しかし、外観の大きさは乗り心地や駐車に影響するので、数字に加えて快適に乗れるかどうかで比べることも大切です。
新型CR-Vは程よくまとめられていますから、数字だけで比較して選んでも後悔する可能性は小さいです。
燃費を比較
CR-V | CX-8 | ||
---|---|---|---|
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | ディーゼル |
JC08モード燃費 | 14.6~15.8km/L | 25.0~25.8km/L | 17.0~17.6km/L |
WLTCモード燃費 | 20.2~21.2km/L | 15.4~15.8km/L | |
市街地モード | 19.1~21.0km/L | 12.5~12.7km/L | |
郊外モード | 21.6~22.1km/L | 15.3~15.7km/L | |
高速道路モード | 19.8~20.7km/L | 17.5~18.0km/L |
新型CR-VとCX-8の比較を進めるなら、燃費も比べて評価する必要があります。
新型CR-Vは、ガソリンFF車のJC08モードだと1Lあたり15.4kmから15.8kmの範囲内に収まります。
後者のCX-8は、同じくFF車で1Lあたり17.6kmの燃費性能ですから、ほぼ互角と見ることができるでしょう。
数字の上ではCX-8に軍配が上がりますが、直接的に比較した対決ではありませんし、何より重量の差が存在するので優劣を決めるのは困難です。
どちらも燃費性能の向上を頑張ったといえますし、新型CR-Vは新型の名に相応しい数値に収まっているイメージです。
CX-8もライバル車に相応しい数字で健闘しているので、比較を行うのに値するだけの価値があります。
ランニングコストの節約ならCX-8が優位でしょうが、元々車体に無視できない重量があるので、大人数や重たい荷物を運ぶと性能が低下してしまいます。
それは新型CR-Vにも共通するポイントではあるものの、CX-8と比べれば軽いですし、重量の差は思いの外大きいですから、一転して優位となるわけです。
カタログスペックなら同等から少し差がある程度で、実際の性能が気になるきっかけとなります。
エクステリア・インテリアを比較

画像:ホンダ
新型CR-Vのエクステリアは洗練されており、大人っぽさに加えてワイルドな印象も与えます。
しかし自由奔放というわけではなく、コントロールすることのできる大人の魅力が表れています。
CX-8はよりシックな印象で、遊び心は控えめな感じですが、街中でも映えるデザインを採り入れているのは流石です。
インテリアの比較だと、新型CR-Vは上質なシートにアクセントが効いた内装など、早く乗ってみたくなるワクワク感があります。
格好良さと高級感が同居していますから、乗る喜びを感じさせてくれる期待が持てます。

画像:マツダ
CX-8のインテリアも質感に拘っているのが特徴で、レザーや木目にアクセントの金属パーツが上手く組み合わせられています。

画像:マツダ
メーター類は視認性が良いですし、より大人っぽく仕上げられていますから、これはもう好みの範疇で決めることができるものです。
ただ、新型CR-Vはホイールのデザインが個性的で、好きな人には堪らない魅力がありますから、足回りで比較して選ぶのもありです。

画像:ホンダ
ドライブの快適性に影響するインテリアに馴染むナビゲーションも充実しているので、遊び心と興味を惹き付けるワクワク感なら新型CR-Vに優位性があると考えることができます。
まとめ
新型CR-VとCX-8は、一見似ていて同じように見えても、比較を行えば違いが次々と分かってきます。
新型CR-Vは新型というだけで魅力がありますし、ハイレベルにまとめられている総合的な完成度が窺えます。
CX-8も悪くはありませんが、大きめな全長と重量が性能に影響するので、比較の際にはそこが気になる部分となります。
価格はCX-8の方が少しお得ですが、新型CR-Vは総合力で価格に見合う魅力を満載していますから、これから車を選ぶなら新型CR-Vのおすすめ度が高めです。
グレードを高めて購入を検討するのであれば、尚のこと新型CR-Vの優位性がアップしますし、魅力に感じられる可能性も高まるはずです。
ただし、CX-8はインテリアや燃費性能に力を入れていますから、最終的にはやはり乗り比べて決めるのが理想的です。