登場して間もない新型CR-Vとサスペンションの改良により走行性能が格段にアップしたフォレスターを安全性能の観点から比較をしてみました。
安全性能はどうやって決められるのか
そもそも安全性能とはどうやって決められるのでしょうか。
自動車の安全性能試験には55kmでコンクリートの壁に正面衝突させるフルラップ前面衝突試験、対向車とのすれ違い衝突を想定したオフセット前面衝突試験のほか、側面から衝突させる側面衝突試験、後部から衝突させた時の頚部の衝撃具合を見る後面衝突頚部保護性能試験の4試験を行い、試験データを元に安全性能の評価を行います。
下記の動画はオフセット前面衝突試験です。
因みに、これらは全て独立行政法人自動車事故対策機構NASVAが行っています。
新型CR-Vの安全性能評価
新型CR-Vの安全性能評価はどのような感じなのでしょうか。
先代のCR-Vでは前面衝突、側面衝突共に最高評価のGoodを獲得しており、乗員の安全性を高い次元で確保していました。
新型となったCR-Vでもその評価は例外ではなく、全ての試験で最高評価のGoodを獲得しています。
更にIIHSという機関からは安全性最高評価のトップセーフティーピックプラス(Top Safety Pick+)を獲得しており、自動車事故に対する安全性能が高いことが伺えます。
下記は新型CR-Vのクラッシュテストです。
新型CR-Vの安全装備

画像:ホンダ
新型CR-Vには安全運転支援システムのホンダセンシングが搭載されています。
これは車や歩行者との衝突回避を支援する衝突軽減ブレーキ、アクセルとブレーキの踏み間違いなどによる誤発進を防ぐ誤発進抑制機能、車線外へはみ出さないように支援する路外逸脱抑制機能など、あくまで支援的なものでありながらも安全面にかなり配慮した機能が備わっています。
また、メーター内にドライバーの注意力レベルを表示し、居眠り運転などの際に音で知らせるドライバー注意力モニターも搭載されています。
フォレスターの安全性能評価
新型CR-Vと比較した際のフォレスターの安全性能評価はどのような感じなのでしょうか。
スバルは国産車随一の安全性を謳っており、ライバルとしてあのボルボを捉えています。
その安全性は伊達ではなく、なんとフォレスターを含めた6車種がIIHSから安全性最高評価のTop Safety Pickを獲得しています。
フォレスターもその評価に恥じない安全性で、乗員が乗るキャビンはCR-Vと同様にほぼ変化はありません。
加えてスバルは敢えて衝突時にフロントが潰れるように作られていますが、これはキャビンへの衝撃を和らげるためです。
いかに安全性が高いかが分かる作りとなっています。
フォレスターの安全装備

画像:スバル
フォレスターの安全装備にはスバル独自の安全機能であるアイサイトを搭載しています。
CR-Vに搭載されているホンダセンシングのように誤発進抑制機能や衝突回避のための自動ブレーキの他、後退時の衝突回避のための自動ブレーキも搭載されています。
それだけでなく前走車に追従するクルーズコントロールなども搭載され、走りだけでなく安全性もしっかりと確保していることが伺えます。
新型CR-Vとの安全性の比較
新型CR-Vと比較すると、車体の骨格作りから安全装備まで全てに抜かりがないフォレスター。
流石はボルボをライバルに捉えているだけのことはあります。
CR-Vと違い敢えてフロントを潰すように作っている車体は、乗員の安全確保を最優先に考えていることの表れでもあります。
しかしながら、CR-Vも先代から熟成を重ねて安全なボディ作りをしているため、安全面では両車とも互角でしょう。
まとめ
新型CR-Vとフォレスター、どちらも高い次元で安全性を確保しておりCR-Vは先代からの経験を得て作られた頑丈なボディと最新の安全装備であるホンダセンシングを搭載しています。
対するフォレスターは、フロントを潰してキャビンへの衝撃をゼロに近い状態で和らげるボディ作りをしています。
安全装備と丈夫なボディで安心できるドライブを楽しみたい方は新型CR-Vを、長距離時でも安心できるドライブがしたい方はフォレスターを購入するのをおすすめします。