新型CR-Vには、1.5L VTECターボエンジンとスポーツハイブリッド i-MMDの2つのモデルがあります。
そこで今回、フルモデルチェンジを行い再登場した新型CR-Vの燃費はどうなのか?
ガソリン車とハイブリッド車に分けて解説していきたいと思います。
新型CR-V(ガソリン)の燃費

画像:ホンダ
グレード | EX | EX Masterpiece | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 4WD | FF | 4WD | ||||
定員 | 5名 | 7名 | 5名 | 7名 | 5名 | 7名 | 5名 | 7名 |
JC08 km/L | 15.8 | 15.4 | 15.0 | 15.4 | 15.0 | 14.6 |
新型CR-Vは、ガソリン車の燃費も改善されていて、JC08モードのカタログスペックにおいては、15.8kmの数字を叩き出しています。
これは勿論燃料1リットルあたりの数字で、FF式の5人乗り用で計測されたものです。
1.5Lのターボでこの性能ですから、ライバル車と比べても十分に競い合えます。
他社の競合車は、同等の条件で計測しても15kmに到達していない、といったケースがあります。
好条件のカタログスペックなのに、新型CR-Vとは明らかな差があるわけですから、ガソリン車といっても侮れないです。
実際の燃費は走らせてみなければ分かりませんが、口コミでは実燃費11~12km/Lという意見が多いです。
スピードが出せる比較的直線的な道路でこそ、新型CR-V本来の性能が発揮できるイメージです。
ガソリンを消費する以上、無駄はなるべく少ない方が良いですし、性能が高ければその分の魅力が増します。
口コミの実燃費も走行条件に左右されるものの、既に乗って満足している人が多いことから、決して悪くない数字だということが分かります。
WLTCモードについて

画像:国土交通省
WLTCモードは新しい燃費基準の名前で、国際的に基準が決められ各国で採用されています。
日本においては、2018年の10月からこのWLTCモードに切り替えられますから、従来のJC08モードとは数字の表れ方が違ってきます。
それもそのはず、JC08モードよりも現実的な走行状況を考え作られているので、全体的にやや良くない数字となる傾向です。
しかし、これは実態に近い数字を計測する為の基準なので、事実に限りなく近いものだといえるでしょう。
具体的な測定内容には、市街地や郊外と高速道路の3モードがあって、異なる状況下における計測が行われます。
新型CR-Vについてはハイブリッド車のみ公開されており、ガソリン車の数値については不明です。
ガソリン車の数値が公表されていない理由は、新型CR-Vの発売が2018年の8月で、まだJC08モードが適用されているからです。
未公表でも間違いではありませんし、10月以降に発売される、新型CR-Vハイブリッド車だけで公表されているのも納得です。
今後は全面的にWLTCモードに切り替えられるので、将来的に新たにガソリン車のCR-Vが登場するとしたら、その時は新基準の数値が公表されるはずです。
新型CR-V(ハイブリッド)の燃費

画像:ホンダ
グレード | HYBRID EX | HYBRID EX Masterpiece | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 4WD | FF | 4WD |
定員 | 5名 | |||
JC08 km/L | 25.8 | 25.0 | 25.8 | 25.0 |
WLTC km/L | 21.2 | 20.2 | 21.2 | 20.2 |
市街地モード | 21.0 | 19.1 | 21.0 | 19.1 |
郊外モード | 22.1 | 21.6 | 22.1 | 21.6 |
高速道路モード | 20.7 | 19.8 | 20.7 | 19.8 |
ハイブリッド車の新型CR-Vの燃費は、流石にハイブリッドというだけあって、かなり良い数字になっています。
JC08モードでは25.8kmで、更に厳しいWLTCモードにおいても、21.2kmの好成績を出しています。
市街地では21kmですが、郊外では22.1kmとなっていて、高速道路でも20.7kmをキープするほどです。
車のサイズや重量から考えると、燃費性能の良さは間違いありませんし、どの状況下でも良好なコストで走れることを意味します。
JC08モード同士の比較だと、新型CR-Vのガソリン車に比べて10kmの差が開きます。
燃費の良さは明らかですし、従来のCR-Vよりも改善されていますから、ランニングコストが気になる人にとっても朗報です。
ガソリン車もそれはそれで頑張っていますし、新型CR-Vの良さが感じられるのはハイブリッド車と同様です。
フルモデルチェンジで刷新された結果ですから、メーカーのホンダも頑張って改良したと窺い知ることができます。
ガソリン車とどちらを選ぶか、この点については予算や目的によりますし、好みで決めるのも悪くない方法です。
無駄なく走れる意味でどっちが有利かは明らかですが、価格の違いも存在しているので、良く比べて検討をするのがベストです。
ハイブリッドは3つのモードがある

画像:ホンダ
新型CR-Vのハイブリッドが優れているのは、基本的な燃費性能だけではないです。
この車には何と、走行状況に合わせて自動で切り替えてくれる、3つのモードが搭載されています。
モードの名前はEVドライブを始め、ハイブリッドドライブにエンジンドライブの3つです。
EVモードはエンジンを停止するのが特徴で、蓄えられているバッテリーのみでモーターを動かします。
低燃費かつ騒音の大きさが小さいですから、無駄なく静かに走ることができます。
ハイブリッドドライブはエンジンも動作させますが、加速状態に合わせて切り替えながら、快適な走りを実現してくれます。
モーターは加速性に優れていますから、スタートダッシュに最適な動力源となるわけです。
このエンジンとモーターを併用する走行が標準で、街乗りでもほぼこの状態で新型CR-Vを走らせることとなります。
最後のエンジンドライブは、文字通りエンジンのみで走るもので、こちらは高速クルーズ時に最適です。
エンジンと車輪を直結する形ですから、操作感がダイレクトに伝わる走りが味わえます。
思いの外燃費も良いので、あまり動力源を気にせずドライブに集中することができるでしょう。
新型CR-Vにはスポーツというボタンがあって、これを押すと俊敏性が感じられるようになります。
新型CR-Vの燃費まとめ
新型CR-Vはガソリン車とハイブリッド車共に、燃費が改善され実用性もアップしています。
ハイブリッド車は特に燃費性能が良好で、環境を気にせずに性能が発揮される形です。
それは新基準のWLTCモードにおいても同様の傾向ですし、1Lで20km以上の性能をキープしている点が要注目です。
加速性や快適な走りも兼ね備えていますから、新型CR-Vの購入を検討するならハイブリッド車が少し優位です。
高性能で知られる、ライバル車を超えるほどの性能なので、実際に試乗してみるならハイブリッド車でしょう。
ただ、ガソリン車にも良さはありますし、実用的な性能は達成しているので、こちらも悪くない選択肢です。
結局のところ、CR-Vはどちらのタイプも魅力的ですから、乗り比べてみるだけの余地があります。